今回は実は知らずに摂りまくっているいる体に良くないものについて紹介していこうと思います。

皆さんは普段どのような食材や食品を買って食べていますでしょうか?
最近ではコンビニやファストフード店がそこら中にあり、Uber Eatsが都内では頻繁に利用されるようになったことで、気軽にごはんが買えてすぐ食べることが出来るようになっています。
一方で好きなものを食べることが出来るようになったため、健康にあまり配慮しない食生活を続けてしまう人も一定数います。

これらの食事にはかなりの確率で食品添加物が用いられていることが多いです。これを聞くと悪いイメージを持つと思いますが使用しているのにはそれなりの理由があります。

  • 食品の品質低下(腐敗したり、変質したりするのを)防ぐ。 
  • 食品の外観(見た目)や、味や香りなどをよくして、食品の品質を向上させる。
  • 食品の栄養価を高める。 
  • 食品の製造、加工に必要。

これらの理由で用いられるのは私たちにとっても一見ありがたいように見えます。保存料、酸化防止剤などは食中毒や感染症などの原因となる 細菌の増殖を抑制して食中毒を未然に防ぎ、着色料などは食品の製造や外観の向上に欠かせないものです。
また、栄養強化のために加えられるビタミン類なども食品添加物に含まれています。ただし、そうした便利機能には残念ながら悪影響を及ぼすものが付いてきます。

とここまで食品添加物について書きましたが、今回ご紹介したいのはその中でも特に含まれているリンです。このリンがそもそも体に悪いのか、またどのような食品に入っているのかを見ていきましょう。

リンの効果

リンは、私たちが生命活動を維持する上で必須の栄養素である一方で、過剰になると悪影響を及ぼす可能性があります。リンは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素です。大人の体には最大850gのリンが含まれています。また自然の食品にも含まれていますが、特に加工食品に対して添加物として使用されていることが多い傾向にあります。

リンの80~85%はカルシウムやマグネシウムと結合し石灰化することで歯や骨として使われているため不必要という事はないですが、過剰になってしまうと血液中のリンが増えます。実はこのリンとカルシウムは血液中でバランスをとるようにできており、血液中のリンが増えるとバランスを取ろうとして骨に貯蔵されていたカルシウムが血液中に溶け出してしまいます。つまりリンが過剰になると骨が溶けやすくなるという事です。

さらに、骨から溶け出したカルシウムが石灰化して血管の壁面に付着してしまい動脈硬化を進めてしまったりと放っておく訳にはいかない栄養素な訳です。

ということで無意識のうちに過剰に摂取されていたということを無くすために、リンが含まれている食品を把握しておきましょう。

どのような食品に入っているのか

栄養指導Navi

もともとリンは、肉や魚、豆類など自然食品の多くに含まれています。前述したようにリンは骨などを形成する上で一定量必要です。ただし、リンが含まれている食品が増え過剰摂取になっているため、それによって健康被害が出てしまう事例が多くなっています。

というのも昔はなかった加工食品に特に問題のある無機リンが多く使われているんです。

リンにもいくつか種類があるのですが、豆類や穀物類などの植物性のものはあまり体内に残らないので気にしなくても良いと考えられている一方で肉や魚などの動物性のものは注意が必要になります。

例えば代表的なものといえばソーセージがあります。弾力性のあるソーセージなどの加工肉や練り物というのはその食感を出すためにほぼ確実にリンが使用されています。もはや使われていない場合は「リン不使用」といったことをアピールしているくらいです。(食品添加物不使用というのもそうですね。)

ここで使われているリンというのはリン酸塩(Na)といったものです。これは他にも夏によく飲まれている経口補水液にも入っていたりします。これは味を調整するために使われているものかと思います。砂糖と塩しか入ってない水とか明らかに不味くて飲めたものではないですからね。

自然のものではなく食品添加物としてのリンは、正確にはリン酸化合物といって様々な呼び方を持っています。

原材料名代表的な食品用途
栄養強化剤低脂肪牛乳、機能性食品栄養成分の強化
膨張剤クッキー、スポンジケーキ炭酸ガスを発生させ小麦粉製品を膨らませる
乳化剤プロセスチーズ、マーガリン水と油のように混じり合わないものを、均一に混ざりやすくする
液体を混ぜたときに生じる泡を安定させる
粘着剤ソーセージ、ハム弾力性の強化
酸味料清涼飲料水フルーツ系の酸味を付与
pH調整の効果もあり
pH調整剤コンビニ弁当やおにぎり食品における腐敗防止変色防止
かんすい中華麺食感風味の向上

代表的な食品からも分かるように中華麺や清涼飲料水、乳製品や加工肉など身近なものが多く並んでいます。

「炭酸飲料を飲むと骨が溶ける」と伝説のようなことを言われた人もいるかと思いますが、リンが過剰になると悪影響を及ぼすと理解できた今ならその理由がわかるかと思います。もし子供がコーラを飲むのをやめなければこのようにいってあげましょう。

「コーラの酸味料に含まれているリン酸化合物は血液中で増加すると副甲状腺ホルモンの働きにより、カルシウムの骨から血液中への溶出が活性化するから、骨が溶けるんだよ」と

きっと納得してくれるはずです。

食べ物だけでなくあれにも入っている

実は食品だけでなく化粧品や歯磨き粉シャンプー、ボディソープなどにもリンは含まれています。

これらの製品に含まれているのはポリリン酸ナトリウムというもので口から摂取しているわけでないとしても肌からリンが入ってきます。

化粧品類の使用量の多い女性の方がこのポリリン酸ナトリウムを吸収している可能性は高いですが、最近では男性でも身だしなみに気をつけている人が増えているため、制汗剤やシャンプーにもこだわりを持っていたりするかもしれません。

しかしながら、育毛を謳っているシャンプーや香りが豊かなボディソープ、歯茎を引き締める歯磨き粉など様々な化粧品類にもポリリン酸ナトリウムが使用されているため注意が必要です。

心配な方は製品裏の成分表示を見てリンが入っていないか確認してみると良いかと思います。

最後に

いかがだったでしょうか?リンという成分は思ったより身近なものでありながら意識していないと摂り過ぎてしまうものの一つです。かといって気にし過ぎると生活の幅を狭めてしまう可能性があるので、リンが含まれていてどのような影響があるかを把握した上で選択することが重要かと思います。そうでないと髪も洗えなくなってしまいますからね・・・。

ということで今回は実は知らずに摂りまくっているいる体に良くないものの紹介でした。

参考文献

  1. 栄養指導Navi. 『リンmap』
    https://healthy-food-navi.jp/?post_type=use&p=3950

【食品添加物】リンは体に良いのか悪いのか” に対して3件のコメントがあります。

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