今回はアンチエイジングの基本について解説していこうと思います。

皆さんの周りに年齢の割に若々しいなーと感心するような人いませんでしょうか?60歳でも40代に間違われるくらいの見た目をしている人もいればすっかり衰えて歳のわりにヨボヨボの方もいたりします。若々しい人は遺伝子が良いからと先天的なもので老化はどうしようにもないと思っている人はぜひこの記事を見て少し見方を変えるきっかけにして下さい。

老化は食い止めることができます。

すでに20代から徐々に老化は始まっていきます。個体差はあれど20代からの過ごし方で老化の加速度は大きくコントロールすることができます。

老化をコントロールするためにも、加齢による「止められない老化」と「止められる老化」を区別して「止められる」老化に対して集中して投資することが大事です。

ということでここでは「止められる老化」とは何か、また止めるためにはどのような事をすれば良いのかについての基本的な考え方について見ていきましょう!

活性酸素による「酸化」

酸化とは

酸化とはいわば体が錆びる事です。
自転車のチェーンが買ったばかりの時は色褪せない銀色だったのに対して茶色に変化していくのは鉄が大気中の酸素や水と結合して酸化鉄になっているからです。
酸化鉄になると頑丈だったチェーンも軋み出しボロボロと崩れやすくなってしまいます。

簡単に言うと体でも同じような事が起きます。

悪習慣やストレスによって、体内では活性酸素という他の物質を酸化させる力の強い酸素が産出されます。
活性酸素は、細胞伝達物質や殺菌効果があるため免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な病気をもたらす要因となります。

この活性酸素が大量に発生する条件は下記の5つです。

  1. ストレス
  2. 暴食
  3. アルコールの過剰摂取
  4. 喫煙
  5. 激しい運動

タバコや暴飲暴食、ストレスが体に良くないと言われますが、活性酸素を大量発生させる原因にもなっているのも一因です。
実は激しい運動というのもミトコンドリアでのエネルギー生産が活発になるため、活性酸素を大量発生させる原因になっています。

というのもそもそも私たちが生命活動をする上で外部から酸素を呼吸で取り込んでいますが、そのうちの数%は活性酸素になっています。
激しい運動をすると心拍が上昇しより多くの酸素を取り込もうとするので必然と活性酸素の量が増えるということです。

予防するには

上記で挙げた活性酸素が大量発生する行動をまずはやめていきましょう。

ただし、5の「激しい運動」以外です。
運動をしなくなることによるデメリットのほうが総じて大きいので1日平均して30分ほどの軽いジョギングやバーピーなど出来るだけ全身を使う運動は取り組むと良いです。

タンパク質の「糖化」

糖化とは

先ほどの酸化は体が錆びることでしたが、「糖化」とはいわゆる体が焦げることです。血液中に過剰な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGEs(Advanced Glycation End Products:終末糖化産物)を作り出します。このAGEsは糖尿病の原因になるだけでなく、血管や内臓、皮膚などの全身を老化させる悪名高い物質です。

つまり糖を取れば摂るほどAGEsを作るリスクが高くなり、全身の老化が進みやすくなります。例えば、皮膚のシミも糖化によって起きた一種の焦げですが、これもAGEsが溜まっています。

また、AGEsは体内で生成されるだけでなく食べ物にも含まれています。このAGEsは食材を高温で調理するほど増えることがわかっています。そのため下記の調理方法の順でAGEsの量は増えていきます。

生 < 蒸す < 茹でる < 焼く < 揚げる

例えば、野菜も生で食べるとAGEsはほとんど含まれていませんが、炒め物や天ぷらにすると増えます。

予防するには

一つは体内で生成されるAGEsを減らすためにそもそも糖質の多い食材を控えめにするということです。
特に血糖値を急激に上げてしまうようなブドウ糖果糖液糖が大量に入っているお菓子や清涼飲料水、そのほかにも糖質量の多い芋類などは食べすぎないように注意しましょう。

次に食事はゆっくり時間をかけてとるということです。
先ほども述べたように血糖値の上昇は血液中の糖分が過剰となるためAGEsを発生させる原因になります。
早食いすると勢いよく糖質を吸収して血糖値の急激な上昇につながります。
また、食欲を抑制するレプチンが分泌される間もなく食べていると満腹中枢神経への刺激が遅れるため食べ過ぎにつながります。1回の食事には最低でも30分はかけましょう。

ホルモン分泌の変化

若返りホルモンDHEAとは

ここで大事になって来るホルモンがDHEA(Dehydroepiandrosterone:デヒドロエピアンドロステロン)と呼ばれるホルモンです。
別名「若返りホルモン」と呼ばれており、免疫力を高め、発癌抑制の働きもあります。
また、健康長寿の人はこの数値が高い傾向にあることが判明しています。

実はこのDHEAを元に男性ホルモンや女性ホルモンが作られているため「マザーホルモン」とも呼ばれており、それぞれがより魅力的で活力ある生活をしていくために欠かせない重要ホルモンになります。

DHEAは原料をコレステロールとして腎臓の上の副腎で作られています。
このDHEAですが30代後半になると生成量が大幅に落ちることがわかっています。

その原因の一つがストレスによるものです。
強いストレスがかかるとそれに対応するためにストレスホルモンが生成されます。
このストレスホルモンですが、コレステロールを原料として作られます。
つまり同じくコレステロールを原料とするDHEAが作れなくなってしまい、生成量が減ってしまうわけです。

予防するには

○効果的なストレス解消法

  • 十分な睡眠をとる(寝すぎには注意)
  • 瞑想をする
  • 読書をする
  • 人に悩みを打ち明ける
  • 日光浴をする
  • 運動をする

×逆効果なストレス解消法

  • やけ食い・やけ酒
  • 喫煙
  • 衝動買い

一つはストレスホルモンが分泌されないようにストレス解消をすることです。ただし、ストレス解消を勘違いしている場合が多いのでその方法には気をつけましょう

最後に

最後に今回の話をまとめます。

アンチエイジングの基本は下記の3つに注意すること

  • 活性酸素による「酸化」

ストレスや暴食、喫煙などを抑えるように日々の行動を変えよう

  • タンパク質の「糖化」

血糖値が急激に上昇する食事は控え、衛生的に問題なければ生ものを食べるようにしてAGEsを減らそう

  • ホルモン分泌の変化

DHEAの生成量を維持するためにもストレスは溜めないように正しいストレス解消をしよう

ということでアンチエイジングのための3つの基本について説明してきました。ぜひ自身の生活の見直しをしていつまでも若々しく活力のある生活を続けていきましょう。

アンチエイジングの基本を知ろう 老化の3大原因はこれ” に対して1件のコメントがあります。

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